出産ってどんな感じだったか、出産体験記です。初産と経産婦で違いはあるのか!?
出産:セイの場合
実はまきのときは呼吸法も何も知らずに産んだため、今回はしっかり勉強して、少しでも楽に産むぞと心にきめ、マタニティビクスにマタニティヨガ、母親教室等とにかく参加しまくりました。
いやー今から思えば何も知らずに産んだまきのときは無謀なことをしたもんだ。
出産予定日通りに産まれると星座はおとめ座。
男なのにやだ、と思って予定日を5日ほどずらす予定を立てました。
が、妊娠37週を過ぎたあたりから妊婦生活に嫌気が差してきた(何より暑い)上に、検診では「出産予定日までもたんで」とのお言葉。
何だよーと思いながら、どっちにしてもおとめ座なら、とっとと産もうという方針へ転換。
37週も過ぎたし、胎児の体重も3000g超えているみたいだし、お腹がはろうがどうしようが、動きまくった。部屋の模様替えなんかもしたりして、荷物をあっちにやったりこっちにやったり、汗かきながら動いておりました。
それが効いたのか、38週2日目、昼ごはん終了後にどうやら破水。
どうやら、というのは始めよく分からなかったのです。
2日前に検診だったからちょっとの出血はいつものことだったし、おりものかなーなんて思っていたのですが、よく見るとぽたぽた汁が垂れているって感じに。
こりゃいかんと思って病院に電話して診察を受けに行きました。
土曜日だったので夫に車で送ってもらい、一緒に。でも勘違いってこともあるので手ぶらで。
(だって、まきのときは痛みが先だったし破水ってどんなんかよく分からないし…)
すぐに診察を受けたけれど、やっぱり破水。
で、即入院。
破水したら陣痛促進剤を使ってくれるものだと思っていたら、
「陣痛が来るのを待ちましょう。今晩か明日か明後日か。」
って、おーい。
いつになるんだよー。
破水したら菌とかが入る恐れとかあるんじゃなかったのーと思いながら、ちっとも痛くならないお腹を見ながら病室でテレビを見て暇つぶしをしておりました。
夜ご飯の時間になってもさっぱり。
あんまり暇なので夫にブラックジャックを買ってきてもらってひたすら読みあさっておりました。
夜の9時ごろ陣痛室に言ってお腹と胎児の状態をチェック。
すると一応10分毎にはりがきている様子。
私自身は特に感じていなかったので分からなかったけど、助産婦さんいわく「はりも定期的になっているし、そのうち本格的に陣痛がはじまるのでは」だそうです。
10時ごろ院長先生が尋ねてきてくれたときも「陣痛がきたら早いよ、きっと」と言っておりました。
そうなのかなーと思いながら夜も遅いので寝ることにしました。
夜中の1時になって、痛みとして感じれるものが来ました。
おぉきたな、と思いながら間隔を測ってみると5分おきくらい。
まだ耐えられる痛みだし、助産婦さんも3分おきになったらナースコールしてって言っていたので、しばらく様子を見ることに。
なんといってもまきのときはこれを12時間も耐えさせられたのだから。
2時頃、3分間隔になったのでナースコールして陣痛室に行きました。
子宮の入り口の開き具合を見てもらうと「まだ3cmくらいやね。もうちょっと部屋でがんばってくれる?」となんとも寂しいお言葉。
そう、それまで痛くも痒くもなかったし、いつ産まれるのかも分からなかったし、面会時間もとっくに過ぎたこのとき、部屋では当然一人。
一人で耐えるのはやだよーと思いながらとぼとぼと部屋に帰りました。
部屋に帰って30分位すると、痛みが猛烈にきだしました。
いや、でもさっき見てもらったところだし、しかも3cmしか開いていないって言ったし…でも痛い~と自問自答しておりました。
習った呼吸法も役立たずに成り下がっていて、もーあかんと思った3時に再びナースコール。
ふらふらと陣痛室へ行きました。
このとき6cmの開き。
なにーまだ6cmだと~と思いつつも、もう自分の痛みの限界は超えていて、助産婦さんが横についてくれてなんとか時を過ごしていました。
後1時間か2時間ってなことで、痛みの引いたうちに家に電話して、強烈ないきみにもがいておりました。
出血が結構あったらしく、助産婦さんも早期胎盤剥離を疑って分娩台へ移動。
足を固定したり、血管確保したり、いろいろ準備してくれているんだけど、私にとっては「もーそんなんええから産ませてくれ~、っつーか早くでろ~」ともがいていました。
もう目を開ける元気もやる気もなくひたすら痛みに耐えていると、いつの間にか先生もいて、どうやら夫も横にいるような感じが。
先生が切開のため「麻酔するよ」といっているのが聞こえたけど、心の中では「早よ切れ」なんて思っていました。
まきのときは「おりゃー」ですんだ記憶があったけど、今回はいきんでもいきんでも出ない。
めりめりくる感覚はあるけど、どうやらまだひっかかってるっぽい。
いったいいつになったら出るんだ~早くでろ~、とそれだけしか頭になくなった頃、やっと誕生したのでした。
「はい、産まれましたよ」と見せてくれたとき、すかさずみたのはオマタ。
あ~ほんとに男だった…とだけ確認し(顔なんかちっともみていない)、ぐったりとしておりました。
だって、男か女か産まれるまでは確実じゃないし。
で、検診で見たとおり頭が大きいらしく、そのせいか私の勉強した割りにめちゃくちゃだった呼吸のせいか、産道で圧迫されて顔がちょっと紫。
退院までには直るよという助産婦さんの言葉を聞いて、再びぐったりしておりました。
時間を確認すると4時。
痛みを感じてから実質3時間しかたっていなかったけど、しんどさに変わりはなかったのでした。