生後0ヶ月(新生児)の赤ちゃんの一般基礎知識です。
目次
-赤ちゃん 新生児期 Data-
- 大きさ
- 身長:約50.0cm、体重:約3000g
- 特徴
-
・1日の3分2は寝て過ごします
・見えるのは20cm~30cm程度
新生児の赤ちゃんの体
新生児の頃の赤ちゃんは、左右対称に手はバンザイ、足はM字に曲げた姿勢をしていますが、反射的に顔の向いた方の手が伸び、反対の手が曲がったりします。
赤ちゃんにあるこのような反射を「原始反射」といいます。
新生児期の赤ちゃんがおっぱいを飲むのも、原始反射のおかげなのです。
生後3~5日の間は生理的体重減少といって、一時的に200~300gぐらい体重が減りますが、1週間くらいで出生時の体重に戻ります。
その後は1日に25~30gぐらいの割合で体重が増えていきます。
生まれたときには赤ちゃんの体のいたるところに胎脂(たいし)が付いていますが、だんだんととれ、その後しばらくすると、皮膚の薄い皮がポロポロとむけます。
2~3週間の間に新しい皮膚にかわります。
お臍(おへそ)ですが、へその緒はだんだんと乾燥し生後1~2週間で自然にとれます。
へその緒が落ちたあとはしばらくはジュクジュクしていますが、徐々に乾燥してきます。
新生児期の赤ちゃんの原始反射の種類
赤ちゃんには生まれながらに持つ反射行動があります。
中枢神経系の発達につれて自然と消失していきますが、その時期などにはかなりのばらつきがあります。
主なものだけ紹介します。
- Rooting反射
- 新生児のほおに触れるとそちらに口を向け頭を刺激の方向に向ける
- 吸綴(きゅうてつ)反射
- 新生児の唇に触れると乳を吸う動作をする
- 足引っ込め反射
- 足の裏を刺激すると下肢を屈曲させて足をひっこめる
- 歩行反射
- 新生児の腋下をおさえて起立させ、 足を床につけ前傾させると歩行するような動作をする
- 把握反射
- 指を握らせると握り締める
- 非対称性緊張性頸反射
- 顔の向いてる側の上下肢が伸展して、反対側の上下肢が屈曲する
- モロー反射
- 大きな音などびっくりすると上肢を伸展させて手を開大する。次にゆっくりかかえこむようにする